戦国TURB      

  

戦国TURBのレビュー







レビュー

 ジャンル ・・・ アクションRPG   機種・・・・DC


今回のレビューは、世界観にあわせるため(?)、敬語を使わないことにする。


 ドリキャス持っている人で、このゲームを知らない奴はいない。
もしいたらそいつはもぐりだ。
だって(だってがでた)×3 それぐらい絶大なインパクトを残したゲームなのだ。
ドリキャス本体が発売されてまだ間もないころに発売されたゲームだが、
そんな時期に良くこんなゲーム出せたもんだ。



 とりあえず、レビューをする。
僕のレビューは1回1億万円だ! かえれかえれ! サア、セキニツイテネ。

らいよん惑星に不時着した主人公、じのちゃん。
何故か救世主に仕立て上げられ、ねことひつじの戦争に巻き込まれ、戦い始める。
………。
スマン、それ以上説明できん。
電波入りまくりだし。


なんつーか、世界観が物凄い。シュールすぎる。
これはアクションRPG。
最初に、ねこ将軍のところに案内され、『ねこ軍をすくってちょうだい』とか言われる。
で、選択肢が現れる。

『いいよ』
『やだっての』

そりゃ、やだっての を選ぶに決まってる。
で、じのちゃんが部屋を出て行ってしまうのだが、そこに瀕死のねこ兵士が現れ、剣を落とす。
そして、ひつじ兵士も登場するが、じのちゃんが剣を拾ってひつじ兵士を迎撃。

ねこ兵士 『すごーい』
じのちゃん『いざ、しゅつじーん』

いいのか こんなノリで?

ま、そういうわけでじのちゃんがねこ兵士をつれてひつじ軍を倒しに出陣するわけだ。
こう書くと、ねこが正義でひつじが悪に聞こえるだろうが、別にそういうわけじゃない。
むしろ、本当のところねこのほうが悪いんじゃないか? と思える。

ステージは、3Dのフィールド。結構広い。
そしてそのフィールドには、
巨大なアイスクリームやソフトクリームが木のように生えており、
寿司やカレーの花が咲き乱れ、
妖精が(カレーの花の香りで)そこら辺を飛び交っていて……。

何言ってるかわからない? それが正しい反応だ。


じのちゃんやねこ兵士は(RPGだから当然)武器、防具を装備できる。
防具は、バッジ、旗、盾の3種類。
バッジは、『シンボル』『ポーカー』等。これはまあいい。
旗は、『おこさまらんち』『ムードメーカー』等。頭に突き刺して装備。ハタ坊か?あんたら。
盾は、『にゃんにゃんなべ』『ちょうごうきん』等。なべが盾として使えるかは置いといて、
盾を背中に背負って使う人いるのか? なるほど、後ろからの攻撃には有効そうだな。


で、武器。いろいろあります。
剣、手裏剣、光線銃、大砲。このあたりはわかる。
しかし、ソフトクリーム、リング、デンデン太鼓、蜘蛛、水鉄砲、手……etc。
ソフトクリームは、近接攻撃用。敵にぺチャッとやって攻撃する。
まさかソフトクリームに打撃力があるわけじゃないから、精神攻撃用か?
つまり、らいよん惑星ではソフトクリームは死ぬほど忌み嫌われているものなのだろう。
リングは、これをチャクラムのようにして攻撃するのか、と思いきや、
上からドカーン! と雷が落ちてきて前方の敵を一掃する。どんな原理だよ。
手は、棒の先に大きな手がくっ付いていて、それで叩いて攻撃。
これはまあまともだが、『ミッキーDのて』ってのは大丈夫か? 著作権とか。


いろんな武器が有りすぎて迷うが、おもて面では手裏剣だけ使ってれば良い。
じのちゃんが不時着した場所に手裏剣が落ちてるのでこれを使う。

このゲームはRPGなのでレベルアップもする。
だが、主なパワーアップ方法はレベルアップではない。
妖精でパワーアップするのが基本。
妖精を生きたままとらえ、瓶詰めにする。妖精は、とても悲痛な叫び声を上げる。
そして、妖精を生きたまま貪り食うとパワーアップ。
妖精を食うなんてRPGの基準では酷いことだが、このゲームでは妖精はかなり美味いらしい。
いったんステージをクリアすると、そのステージには敵は出現しない。
でも、アイテムや妖精は復活する。
なので、ひたすら妖精を捕らえて食う。妖精食いまくってパワーアップ。
妖精は手に入れたままほうっておくとそのうち死んでしまうが、
死んだ妖精を食うとステータスダウンしてしまうので、妖精は新鮮なうちにお召し上がり下さい。
しかし、妖精を捕まえようとして魅了(ステータス異常)されてしまうことが結構ある。
魅了されると妖精を捕らえられなくなるので、エロ本を読んで回復。シュール。


あとは、武器は使用回数に制限があり、何度も使うと壊れてなくなる。
手裏剣は便利なので最初のステージで何個も手に入れておくのがベスト。

武器も防具も妖精も無限に手に入るので、難易度は低い。
ひつじ兵士を倒して、次のステージに行って、妖精食ってパワーアップして……
ほとんどこれの繰り返しである。単純作業に近い。
なのに何でこんなに面白いのだろう?

やっぱり、わけのわからないむちゃくちゃな世界観をきちんと構成しているからだろうか?
プレイしているうちに、戦国TURBの世界にどっぷりつかることができる。
キャラクターの会話、台詞などもシュールで味があって良いのだ。

『みんながドーナツと言っているあれは、実はドーナシだったのだ』
『たくさんしゃべるやつのほうが、はやくしぬ』
『うさぎは さいていでも くまいじょうのものが ほしいとおもっている』
『もしや、なんかききにきた?なにがおのぞみ?
わたしはねー、デパートのほうそうしをつくる、
ほうそうさっかに・・・くー』
『いたいですかー? しぬのはこわいですかー?』
『オーイエー すうはあん!』
『そろそろ…きょうは、もうあしたじゃん!』
『とくべつようせいがでたぞー』『わーい わーい』

なにが言いたいのやら? でもこの雰囲気はたまらない。


ゲーム終盤、モリーナさん(?)が非常にたくさんの質問をしてくるのだが、
これはいったい何の意味があるのか。
ゲームクリアした後、殺した兵士の数や、捕まえたたいにゃんの数が表示されて、
モリーナ『バランスがいいわ。たいせつなことよ。でもね』
……でも、なんだ?



このゲームの欠点は、非常に台詞が見辛いことだ。
会話が、走り書きというか、書きなぐったような文字で表示されるのだが、
文字が表示される部分が暗くなったりしないので、とても見辛い。
台詞が異常に面白いだけに、これは残念だ。
なお、この欠点は、ファンディスクでは修正されていた。


このゲームは、ドリームキャストマガジンでは盛んに取り上げられ、
『じのたい』というコーナーが連載されるほどだった、がファミ通では一蹴されたらしい。
僕は、ファンディスクは持っているが、ファンブックは持っていない。
一度見てみたいものである。



余談だが、何故僕がこのゲームをプレイしたかと言うと、
ドリームキャストマガジンに体験版が付属していたから。
すでに発売されてから結構な時間がたっていたからか、
その体験版は、本編のストーリーの4分の1(アリスBを倒すまで)がプレイできる(セーブも出来る)
という素敵仕様。しかも、セーブデータを本編に引き継いでプレイすることが可能だった。
とにかく体験版のおかげで見事にはまったわけである。







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