バーニングレンジャー      

  

バーニングレンジャーのレビュー





レビュー

 ジャンル ・・・ 3Dアクション   機種・・・・SS


一秒を感じとれること

命を大切にすること

女神を味方につけること


1998年にセガサターンで発売されたアクションゲーム。
開発はソニックチームです。


 このゲームを買ってきたのは兄であり、僕がやるゲームではなかったんですけど。
最初はあまり興味はなかったんですが、プレイするたびにこのゲームの良さがわかってきました。


 どんなゲームかと言うと、
火災現場に突入して、火を消し、救助者を助けながら進んでいく。というもの。
まあ、それは良いんですけど、何と言ってもこのゲームの最大の良さは、
熱い展開です。

 このゲームには主題歌があります。
ソニックチームのゲームの歌は英語の歌詞が多いですが、バーニングレンジャーの
主題歌「BurningHearts〜炎のANGEL〜」は日本語です。
歌っているのは光吉 猛修 です。
この歌が熱い。かなり熱い。どう熱いかって? そんなの聴けばわかる
一度、セガカラで熱唱したいです。マジで。



 主人公は、二人います。
ショウ(男)とティリス(女)からどちらかを選びます。
ショウは、緑川光が演じる熱血キャラ。
ティリスは、宮村優子が演じるチームのマスコット。

どちらを選ぶかって、そりゃショウを選ぶに決まってます。
ショウの緑川光の熱血ボイスがあるからこそ燃え上がるのであって、
ティリスを選んでも燃える展開はあまり見えてこないからです。



 で、プレイヤーを選んでゲーム開始するわけですが、
最初はチュートリアルから開始します。
チュートリアルでは、仲間の指示に従いながら進んでいきます。
字幕は一切なしです。ボイスのみ。この演出が地味に効いています。

一応仲間を説明しておきます。

リード  主人公の先輩。クールでキザ。よく、ショウと衝突する。声優は関智一。

ビッグ  大ベテラン。図体がでかい。バズーカーのような消化銃を装備。気は優しくて力持ち。声優は大友龍三郎。

クリス  チームのリーダー。ナビゲーションを勤める。声優は笠原弘子。


緑川光と関智一を逆にしたほうが良いんじゃないの? というのは愚の骨頂
この配役だからこそ良かったんです。絶対。




チュートリアルが終わるとさっそく救助の依頼が来てステージ1開始。
アクションゲームなんですけど、ステージBGMは一切有りません。
どんなゲームでも、BGMがなきゃ盛り上がらないのが普通ですけど、
それでもこのゲームはとても燃えます。

それがボイスです。

ステージのどこかに要救助者がいるんですが、クリスタルを5個以上もって
近づくと、助けられます。

ショウ「助けに来たぞ。しっかりするんだ!」
救助者「死にたくない……助けて……」
ショウ「良くがんばったなぁ! もう大丈夫だからな!!」
ショウ座標セット!!
クリス「転送座標確認。転送開始……… 転送完了」


こんな感じで救助者を助けながら進んでいきます。
救助者を何人か助けていると、
リード「ショウ。とりあえず、褒めといてやるよ
ティリス「ショウ、あたしも負けないんだからー!」
クリス「これであなたが助けた人は10人目、流石ね。」
ビッグ「ショウ。お前は大したやつだ!!

味方から激励されます。熱い、熱すぎる。



3Dのアクションゲームで、火災現場に乗り込むため、探索要素が強く、
迷いやすいですが、そんなときこそナビゲーション。
Zボタンを押すと、
ショウこちらショウ!
クリス「そのまま真っ直ぐ!」
と指示してくれます。快適かつ親切。


 スイッチを押すと、
クリス「どこかのドアが開いたわ…。戻って!!

 ダメージを受けると、
クリス「どうしたの!! 返事をして
ショウ大丈夫だ!!!!


クリス何やってるの! 無茶しないで!
ショウまだまだぁ!!


とにかく、ステージ攻略中に、頻繁に仲間との会話があります。
クリス以外の仲間の会話もしょっちゅう聞こえてきますので、
目には見えないけど一緒に救助活動しているところが上手く演出されてます。
別に会話中にゲームがストップすることはありません。
ようするに、味方や主人公のボイスがBGMの代わりだと思って構いません。




 で、このゲームはアクションゲームなので、
大事なのは演出だけじゃありません。アクション性です。
アクション性もとても高いです。
ジャンプはもちろんですが、二段ジャンプ、空中ダッシュ。
ロングジャンプ。バックジャンプ。側転。
これらのアクションを駆使して3D空間を縦横無尽に駆け回ります。
動きに少々クセがありますが、慣れれば無茶苦茶快適。
中でも凝っているのがオートジャンプと緊急回避。
オートジャンプは、足場のないところに走っていくと自動的にジャンプするというもの。
穴落ち(このゲームの穴落ち死はないですけど)しにくくなっています。

緊急回避は、爆発直前に十字キー下を押すとバックジャンプする、というもの。
火災現場である以上、ところどころで爆発がおこるのですが、
爆発する直前に効果音で知らせてくれます。その瞬間に下を押して回避。
緊急回避ができないとこのゲームはやってられません。
気を抜いていると進んでいると爆発に巻き込まれるので、常に気が抜けません。
緊急回避に慣れれば爆発を簡単にかわせるのですが、これもまたクセになります。


プレイヤーの攻撃方法は、消火弾。
単純明快。これで火を撃って、火を消していきます。
火を消すとクリスタルに変化し、これを集めます。
(炎のエネルギーを結晶化する、という設定)
クリスタルを一個でも持っていればダメージを受けても平気。
ただしダメージを受けると持っているクリスタルをすべてばら撒いてしまいます。
これぞソニックチーム(笑)。



ステージの最後にはボスがいます。
ボスには消火弾(チャージショット)で戦います。
消火弾に攻撃力があるのかどうかは知りませんが。
ボスを倒すとステージクリア。
クリアすると、救助者からメールが届きます。
救助者からのお礼の言葉の山です。

ステージは全部で4つ。
少ないと思うかもしれませんが、丁度良いです。
1回エンディングを見ると、一度言ったステージの構造が変化する上、
救助者も変わるので飽きません。
届いたメールは登録されるので、救助者をコンプリートするのも一つの目的ですが、
僕は無理でした。
(要救助者の中にナイツのエリオットやクラリスがいることもあります)

このゲームは、クリア後。クリア後の繰り返しプレイこそメインです。

救助救助、とにかく救助。人助けって楽しいなぁ!!(笑)


メール送ってくれる人の中には、
オレはお前の助けなんかなくても自力で抜け出せたんだ
なんてふざけたことを抜かすやつもいますけどね。




一応本作の欠点を上げておくと、
視点が勝手にぐるぐる回ってしまうこと。
DCのソニックアドベンチャーでもこの欠点は多少有りましたが、
この問題はバーニングレンジャー時代からあったわけです。

もう一つ。
要救助者からのメールは、すべてショウ宛に送られること。
確かにショウでプレイしたほうが盛り上がりますけど、
だからってティリスでプレイしても届くメールではショウが助けたことになってるのは
なんとかして欲しいです。




 ま、そんな欠点は些細なこと。
ほんとに面白く、熱く、優れたゲームです。
同じソニックチームのナイツの新作が決定しましたが、
バーニングレンジャーの新作(もしくはリメイク)も出してほしいです。
ナイツに比べて知名度が低いのは悲しいところです。


ゲームの雰囲気は、とりあえずニ〇ニコ動画で(以下略)。







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