グランディアU      

  

グランディアUのレビュー





レビュー

 ジャンル ・・・ RPG   機種・・・・DC、PS2

 2000年にドリキャスで発売したゲーム。

 前作があまりにも気に入ったので、続編も買いたくなるというものです。
初回限定版を予約し、兄と一緒に名古屋のロフトに買いに行ったのは良い思い出です。
(「俺と一緒に買いに行ったのは黙っておけ」と兄に言われたのですが、もう10年以上も前の話だしいいでしょう(笑))


 このゲームをプレイして、最初に思ったのは、
「主人公(リュード)に感情移入しにくいなぁ」でした。前作の主人公とは全く違うタイプで、
『夢じゃメシは食えない』をモットーに生きる現実主義者。
しかし、リュードには複雑な過去があってこういう性格をしており、それがプレイヤーにも伏せられているのですが、
プレイしていくうちにそれらの過去が明らかになっていき、リュードも心を開いき、考えを改めて行きます。
ストーリー自体がサクサク進むので、プレイしているうちに殆ど気にならなくなりました。
前作よりも若干ストーリーの雰囲気が重苦しいんですが、問題なのは、中盤に裏切る(暴走する?)キャラクター。
何故いきなり裏切って発狂するのか良くわからないんですが、、、

 ゲーム終盤、やたらと奇跡が起こりまくったり、リュードがどこからともなくグラナサーベルを
持ってきたり(ホントにどこからもってきたんだよ)と、ご都合主義な展開がポンポン起こるのは、
プレイヤーを置き去りにしている感が強いです。
しかし、最後の最後。
主人公+ヒロイン二人の3人で、ボスラッシュを経て、ラスボスに挑む、という展開は燃えました。


 ゲームバランス面について。
まず、『主人公が最初から強い』というのが当時の僕には斬新でした。
最初からレベルが10以上あります。しばらくは一人で戦いますが、ザコ敵は全然怖くありません。
最初の街の武器防具も全然買う必要がない、など、ヒロインが仲間になるまでは、チュートリアル的な
難易度でユーザーライクです。

 前作で批判が多かった、スキルレベルについてですが、
今回は自分でポイントを割り振って鍛えたり習得できるようになりました。
魔法もポイントを割り振って鍛えるのですが、マナエッグのシステムが変更されました。
マナエッグごとに、使用できる魔法が決まっており、キャラクターにマナエッグを装備(1個しか装備不可)
させることで魔法が使えます。マナエッグ自体にポイントを振ることでマナエッグが成長し、
使える魔法も増えていきます。本作のマナエッグは、基本的に見落とすことがないので、
前作のように、「マナエッグを取り忘れて習得が遅れた、習得が遅れたので育てるのも難しい」
という欠点が見事に解決されました。(サブイベントで入手できるマナエッグもありますが、入手できなくても問題はないレベル)
 前作と違い、スキルレベルが上がっても、ステータスが上がらなくなりましたが、
おそらくその替わりに導入されたのが、スキルブック。
スキルブックに、これまたポイントを振ることで、HPや攻撃力をアップさせたり、
魔法の威力をアップさせたりするスキルを入手できます。それを装備させることでキャラクターの
ステータスを底上げできます。

前作に比べると、とにかくキャラクターを鍛えやすくなりましたが、
その反面、強力なスキルを装備させ過ぎてキャラクターが強くなりすぎ、張り合いがなくなる、という弊害が。
まあ、嫌なら使わなければいいんですけどね。
当時高校生で、まだRPG慣れしていなかった(まあ、今でもだけど)僕でも、サクサク進めてクリア出来ましたから。
クリアした後で、1より簡単だな、と思いました。


 あとは、戦闘BGMが良かったです。
通常戦闘、中ボス戦、ヴァルマー戦、ラスボス戦。
特に好きなのは中ボス戦の曲です。参考↓
http://www.youtube.com/watch?v=C-QGg9FGzj4


 一番残念だったのは、おまけダンジョンが、既存のダンジョンの使い回しになっていること。
前作のように、専用のダンジョンを一つくらい用意していただきたかったです。 本作のおまけダンジョンの、大悪魔のデズンはトラウマです。


◆キャラレビュー
(性能的なレビューです。横に書いてあるセリフは、僕が印象に残っている技ボイスです)

・リュード  『飛べ! スカイ!! 行くぞ、飛翔天征剣!!』
主人公。
装備武器は、剣。前作と違い、本作では各キャラクターごとに1種類の武器しか装備できません。
必殺技は、飛翔天征剣が強力ですね。ボス戦ではこれ連発で良いかと。
敵の行動をキャンセルする必要もあるので、天征剣も必要です。
ちなみに、スカイはラスボスを持ちあげられます(笑)。

・エレナ  『行くわよ! インパクト・ボム!』
ヒロインその1。
装備武器は、杖。
あまり育てた印象がありません。ヴァルマー戦では、代わりにミレーニアが加入するので、
エレナに振る技ポイントをミレーニアに回したほうが得策かな。
基本的には、回復役です。

・ミレーニア 『こいつが欲しいんだろ、このブタ!!』
ヒロインその2。
装備武器は、ボウガン。
ヒールクラッシュが強力過ぎです。全ステータスダウンでしかもボスにも効くって、、(笑)
しかし、呪縛の瞳はもっと強力です。
さらにミレーニアは、ダメージを受けまくると暴走状態になり、強力な技を連発します。チート過ぎ。
性能的な話ではないですが、ミレーニアの正体を知った時はびっくりしました。
しかし、終盤で再加入できた理由が謎。

・ロアン 『真・昇竜斬!!』
装備武器は、ナイフ。
なんか、足が速そうなイメージがあったので、僕は、スキルブックの『ダッシュ』を
2個装備させていました。敵の通常攻撃はヒョイヒョイかわしてくれます。
途中で離脱しますが、終盤に再加入します。
この、「離脱したキャラクターが(再開するだけでなく)再び仲間になる」という展開はもの凄く感激しました。
しかし、再加入すると、必殺・雪玉弾(範囲攻撃)が使えなくなるのが痛い。
代わりに氷翔斬が使えるようになりますが、これは単体攻撃。
単体攻撃は、昇竜斬で十分なので、弱体化して帰ってきたような印象です。

・マレッグ 『獣王、金剛撃!』
武器は、斧。
見た目通りの性能のお方。
獣王金剛撃の威力が凄すぎです。
攻撃だけでなく、防御も凄い。スキルブックで『タフネス』2個と『おとり』を装備させ、
少ないダメージを無効化する防具を装備させると、全員が殆ど無敵状態。
それだけに、終盤に離脱するのが残念。

・ティオ 『乱舞・滅。行きます!』
武器は、チャクラム。
味方が使える技の中で唯一、複数の敵に対してキャンセル効果のある必殺技、蓮華が使いやすかったです。
『スピード』を2個装備させて、敏捷(前作の素早さに相当)を底上げしていました。
食事のシーンで、マレッグの真似をしているのが可愛い(笑)。






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