スーパーロボット大戦W      

  

スーパーロボット大戦Wのレビュー





レビュー

 ジャンル ・・・ シミュレーション   機種・・・・NDS


 スパロボがNDSに進出。今回はW。

 やっとクリアしました。長かった。あまりにゆっくりプレイしてたら10ヶ月もかかってしまいました。
 戦闘アニメはJよりもさらに凄いです。
ただ、クオリティがあがった、というよりは派手になった、といたほうが適切でしょう。
あと、音楽はすべて作り直されています。
Jまでは多少キンキンした音だったのが、Wでは心地良い音質になっています。


 システム面に関して。
 Rボタン押しっぱなしで瞬時に移動が完了します。これが、Jよりも早いので、敵ターン
での待ち時間はかなり少ないです。快適。
 複数の精神コマンド(多人数乗りユニットの場合は複数人)をまとめて使用可能になりました。
これまた快適ですが、こんな誰でも思いつきそうなことが今更実装されたのは少々疑問です。
 マルチコンボシステム。これ、僕はかなり気に入っています。敵に隣接しなくても、一直線じゃな
くても、まとめて攻撃できます。爽快感抜群です。

 修理、補給で得られる経験値が従来より下がっています。コレにより安易な経験値稼ぎは
しにくくなっています。まあ、これはどっちでもいいです。

 精神コマンドの『応援』『祝福』の消費が40と60に引き上げられました。
まあ、当然の処置ですね。以前は25と45だったのですが、これでは『努力』『幸運』持ち
の意義が薄いですからね。


 合体攻撃。
今作は、合体攻撃に援護攻撃が可能になりました。
前作同様、合体攻撃は強力なので、援護攻撃出来るのは強力すぎやしませんか?
今作の難易度はJより高いと思うのでつりあいは取れていると思いますが。

 撃墜数に関して。
今回は、トップエースとして、撃墜数が味方中トップ3だと気力+5になる、というもの。
さらに、撃墜数50以上の気力ボーナスは従来どおりあります。
これはまあ良い。問題なのは今回は、周回プレイで撃墜数が引き継がれないことです。
トップエースシステムとの兼ね合いでこうなっているのでしょうが、だったらトップエースシステム
は廃止にして欲しいです。撃墜数が引き継がれない ⇒ 参戦が遅いキャラクターは永久に撃墜数が稼げない 
⇒ 当然トップエースにもなれない という悪循環が生じており、気に入ったキャラクターの使い込みが
しづらいです(気力はスキルパーツでフォローが可能ですが)。

 お気に入りシステムについて。
撃墜数と同様、周回で引き継げません。なぜ引き継げるようにしなかったのでしょう?

 スキルパーツについて
今回のスキルパーツは、パーツというよりは消費アイテムになっており、収得のやり直しが聞きません。
これでは、先が見えない状況ではスキルパーツを使うのに神経質になってしまい、
安心して使えないのではないでしょうか? ただでさえ離脱のあるゲームなのに。
とはいえ、収得したスキルは周回で引き継がれるので、気に入ったキャラの使い込みという意味では賞賛できます。
要するに、いいところもあれば悪いところもあります。

 フル改造ボーナスについて
今作のフル改造ボーナスは周回引継ぎされません。
つまり、クリアしたら再設定可能です。これは良い。
今まで、フル改造ボーナスは一度決めたら二度と変更できなかったので、
僕はDもJもフル改造ボーナスを設定しませんでしたが、今回は設定しました。

 主人公機。
今作は、主人公機を選べません。
僕に取っちゃ一番最初の楽しみだったのに。シナリオの都合上しょうがないんですけどね。
これは個性と割り切りましょうか。




 シナリオ面

 ストーリーが二部構成になっているのは斬新かつ面白い。
そのためか、本編+続編の参戦が多く、シナリオの作り方が上手いです。
あと、クロスオーバーの仕方も実に良いと思います。

 スパロボJと参戦作品が似ていますが、特に気になりませんでした。
フルメタルパニックのキャラクターはギャグ担当が板についてきた感じです。
Jでもコミカルなシーンが目立ちましたが、Wはさらに笑えるシーンが増えています。
ガオガイガーは興味がありませんが、姉妹との合体を巡った兄弟喧嘩は爆笑しました。

 キャラクターの救済について。
前回のレビューでムウやトールが生き残るようにして欲しいと言いましたが、今作では実現してました。
今作は、本来死ぬはずが生き残るキャラが全体的に多いです。フレイまで生きてるのは感動でした。
ただ、前回のトールは『突撃』を持っていたので、抜けられると非常に辛かったんですが、
今回のトールはそもそもサブパイロットではありません。なんだかなー。
トールが生きてても、ディアッカがきちんと仲間になるように上手く処理されていて良かったです。
ナタルさんも生きてますが、どうせならスポット参戦して欲しかったと思います。
あと、ニコル。こいつが条件付きで仲間になるのは多いに嬉しいです。
喜んだファンは多いと思います。ですが、一つ疑問が。ニコルは、トールと友人になった
状態で帰ってきます(という設定)。で、インターミッションでニコルとキラは
自己紹介を交わして友達になっています。で、次のステージでニコルを出撃させたら、
二コルとキラに信頼補正がありませんでした。お前ら友達になったんじゃないのかよ(笑)。



 主人公。
今作の主人公、カズマは個人的に感情移入し辛かったです。
なんつーか、バリバリの熱血感だったのはいいんですけど、
『お前って言うな』と主張するアリアに対して『お前』と言い続けるカズマには首を傾げました。
第二部序盤ではカズマの雰囲気が落ち着いていますが、逆にそれが『似合わない』『笑える』と
仲間から切り捨てられる始末。そもそも、『タカがトンビを生んだ』という自虐表現で『カイト』と
名乗ったのに、親父の真似をしてどうする。
仲間も仲間で、カズマがアリアを説得しているときにまで『ガラじゃない』『妹のほうがしっかりしてる』
などと横槍を入れてくる(甲児やデュオはわかるが、ノインまで)空気の読めなさ。




 難易度

 前作に比べて難しいと思います。何しろ、前作は状態異常攻撃がラスボスにも効きましたが、
今作は、オリジナルの敵キャラには状態異常が効かないようになっています。
今作のラスボスは随分耐久力がありました。とりあえず、全味方の合体攻撃をまとめて叩き込んで
一ターン撃破しましたが。まあ、一ターンで倒せるのは良心的ですね。
 ただ、改造はしました。僕は前作をプレイしたときは無改造プレイだったんですが、
それでこの結果では、今作は無改造は少々キツイと思われます(養成はしていません)。




 ああ、そうそう。
精神コマンド
集中 ひらめき 必中 熱血 覚醒 魂
この組み合わせのキャラが何故か4人もいらっしゃる。
キラ、アスラン、アキト(劇場)、オーガン の4人(他にもいたかもしれません、間違ってたらすみません)。
特に、必中を覚えているのは、前作では必中を覚えていないとボスクラスの敵と戦いにくい、
という意見があったから必中持ちの主人公が増えたのでしょうが、
今作には『感応』があるんだから何もここまでしなくてもよかったんじゃないでしょうか?
ルリ(感応持ち)なんて毎回強制出撃するんだから(笑)。正直、感応の必要性が殆ど感じられませんでした。









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